検査の仕事って?

検査の仕事内容や関連するスキルについて紹介します。

検査部門は製造部門から独立していて、出荷を許可する権限をもっています。

最初は聞き慣れない名前の計測器もありますが、初心者の方にも丁寧に教えますので、ご心配なく('-')/

使用する設備・機械・道具:ノギス、マイクロメーター、ハイトゲージ、ねじ模範、ピンゲージ、ホールセット、ヘリウムリークディテクターなど

求められるスキル、向上するスキル:計測器の使用スキル、真空仕様に対応する検査スキル、几帳面さ、NOと言う勇気

取得できる資格等:(一社)日本非破壊検査協会 浸透探傷試験レベル1,レベル2、玉掛け技能講習、クレーン運転(5t未満)特別教育

ひとこと:製造担当者が加工した製品の検査を行い、出荷できないものを弾いて社外に流出しないようにする大事な役割です。製造担当や営業担当とも話す機会が多いため、加工に関する打合せスキルも鍛えられます。ラインでの作業ではなく、1つ1つ受注生産したものを図面を見ながら確認していく業務になります。

仕事場の写真

主に作業をする検査ブースの様子です。

粉塵の混入を抑えるため、専用ブースを作っています。

大きな製品はブースの外で検査を行います。

検査する製品は手のひらサイズから数メートルのものまで様々です。

重いものは天井クレーンやフォークリフトの他、パレットに乗せてハンドリフターなどを使用します。

営業や営業事務とのやり取りは口頭だけでなく、多対多の連絡や、やりとりの記録のため、タブレット端末でチャットアプリケーション「Slack」を使用しています。

製品の写真を撮るのにはiPhoneやタブレット端末を使用します。

1. 計測器を使用した寸法検査

ノギス、マイクロメーター、ハイトゲージ、ねじ模範、ピンゲージなどを使用した、製品に対する寸法の検査を行います。

出荷検査に使用する計測器は全て社外の計測器検査会社に定期的な検査を依頼しており、計測器の管理も検査部門で行います。

2. 気体や真空の技術を用いた漏洩検査

配管や容器などに漏洩がないか、水や空気などを使って試験を行います。

真空仕様のものについては、ヘリウムとヘリウムリークディテクターという機械を使用して検査を行います。

3. 浸透探傷試験(PT)

浸透液という僅かな隙間にも入り込む液体と、わずかな浸透液の染み出しを検知する現像液という粉を使用して目に見えない小さな傷を検出します。

作業に慣れてくると、一般社団法人日本非破壊検査協会の審査による検査資格を取得してもらいます。

取得にも時間のかかる資格で、もっていると一目置かれますよ('-')/

4. その他の検査

お客様の要求する仕様により、重さの検査(はかりに乗せる)などを実施する場合があります。

協力工場で加工したものを受け入れ検査したり、協力工場へ支給する仕掛品を養生することもあります。

5. 洗浄

製品を脱脂したり、洗浄を行います。

溶接時の変色を取るために酸を使ったり、有機溶剤での脱脂洗浄、中性洗剤での水洗いなどの種類があります。

6. 検査記録の作成

検査記録の作成を行います。

ほぼ全ての製品を自主検査記録として図面に手書きの寸法を記入したものを記録として残します。

お客さんの要求に応じて、専用のフォームなどに清書したものを作成します。

7. 出荷

完成した製品を梱包して出荷します。

ボルトナットなどの付属品を一緒に取りまとめます。

場合により、木箱やパレットが必要な場合は調達部門と梱包資材の打合せを行います。

またチャーター便での出荷もあり、トラックへの積込等も行います。

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